【イラレ】イラストを線画にリメイクする方法

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こんにちは、毎日ストックイラストを描いています。

今回はイラレで描いたイラストを、透過している線画にする方法を書きたいと思います。

完成イメージ↑

元々イラレで作成したイラストを線画にリメイクする方法で、完成した線画は塗りで構成される線画になります。初めから線画イラストを描くことが分かっていれば、以下の方法を取らなくても一から線で書いたほうが良いかなと思います。(線の太さやブラシ等の調整ができるので)

使用ツールはMacとillustratorCCです。

今回もあくまで私の作成方法を書いているだけなので、作り方の一つの例として捉えて頂けたらと思います。

イラストを白黒に①ー共通選択

今回はこのイラストを元に線画を作成します。

これはパスで描いたものに筆風ブラシを適用させていて、ほとんどが線と塗りがある状態(線と塗りは同じ色で、ハイライトや影など一部は線のみ)です。まずは線を黒・塗りを白に変更します。

全選択をして一気に線を黒・塗りを白にしても良かったのですが、今回はハイライトや影の部分に線のみのオブジェクトがあって、それらを調整する方が大変かなと思ったので、塗りの色ごとに共通選択をして色を変更しました。

例として、旗などオレンジ色のオブジェクトを変更します。

まずスポイトなどを使って、選択したいオブジェクトの色(オレンジ色)をカラーに設定します。その後、選択ー共通ーカラー(塗り)を選ぶと、オレンジ色が塗りに適用されているオブジェクト全てが選択されます。

変えたいオブジェクトが選択できたら、そのまま線を黒・塗りを白に変更します。

共通選択についてはこちらでも書いています

【illustrator】個人的に知らなくて損してたイラレ機能
今まで知らなくて損してた・・・イラレのアンカーポイントツール・拡大縮小機能・パス消しゴムツール・共有選択について説明しています。

同じ方法で全ての色を変更するとこんな感じになりました。一度に変更しきれなかったところや、オブジェクトの順番、線の太さなどは一つ一つ調整します。

調整後。分かりやすくするために、下に青色のオブジェクトを置きました。

これはこれで良いと思いましたが、今回は透過している線画を作りたいので、この後白い部分を消します。

今回の線画には自作ブラシを使用しています。

【イラレ】デジタルで筆・手書き風のブラシ
illustratorでアナログ風イラストを作るためのブラシを作る方法を紹介しています。

イラストを白黒に②ーオブジェクトの再配色で減色

元々線画があるイラストの場合は、オブジェクトの再配色で白黒に変更することができます。

オブジェクトを選択し、再配色画面のカラー数を減らして線画以外を白色にしてしまいます。(例では線画が茶色だったので、カラー数を2にしています。線画が黒でブラックが保持されている状態だったら、カラー数は1になると思います。)

オブジェクトの再配色の減色とブラック保持については、こちらでも書いています

【イラレ】オブジェクトを再配色・便利な使い方
イラレの機能「オブジェクトを再配色」の簡単な説明をしています。オブジェクトの色数が多い場合でもまとめて色の変更ができるので、とても便利です。

白の部分を消去する

ここからの作業では、線画を全て塗りに変え、いらない部分を消去するので、後からイラストの編集が難しくなります。不安であればこの時点でコピーを取っておきます。(上のイラストのように、ケーキだけを動かしたりすることができなくなります。)

アピアランスの分割/分割拡張→パスファインダー合流

まず、線画を全て塗りにしてしまいます。

全オブジェクトを選択し、ブラシや線のプロファイルが設定されていたら、アピアランスの分割、ブラシなどが適用されていない普通の線の場合は分割・拡張をして全て線なし・塗りのみのオブジェクトにします。(どちらもメニューのオブジェクトから。両方実行しても大丈夫です)

線画部分が塗りオブジェクトになったら、パスファインダーの合流でケーキ後ろのお皿など、重なっているオブジェクトの背面部分を消してしまいます。

合流をかけると後ろに隠れていたオブジェクトが消え、重なりのないものになります。

共通選択で白のオブジェクトを消す

再び共通選択を使います。先ほどは色を変更するのに使いましたが、今度はカラーを白に設定した後、選択ー共通ーカラー(塗り)で白のオブジェクトを選択して消去します。

白のオブジェクトを消すと、透過する線画ができあがります。カレーの具は減らしました笑

もし、同じファイルの中に消したくない白のオブジェクトがある場合は、共有選択をしたいオブジェクトが含まれるものを一旦グループ化しておきます。該当のグループをダブルクリックしてグループ編集メニューに入り、その中で共通選択・消去すると、他のオブジェクトが消えずに済みます。

合流で発生する透明オブジェクト

合流をかけると、カップの取手のような空洞部分に透明オブジェクトもできてしまいます。このままでも見た目は変わらないのですが、線画全体を選択して一度に色を変更することが難しくなります。

上の画像の場合は、イラスト全体を選択すると、塗りに「?」と表示されます。これは黒と透明の複数のカラーが選択されているからで、このまま色を変えようとすると、透明部分にも色が適用されてしまいます。

この状態でも、オブジェクトの再配色を使えば一度で色変更ができますが、カラーやスウォッチパネルから色を変えたい時は、透明オブジェクトを消してしまったほうが良いと思います。

白のオブジェクトを消したのと同様に、共通選択で透明オブジェクトも消してしまいます。今回はブラシを使ったので、ブラシの隙間にもたくさん透明オブジェクトが発生していました。

合流をかけたオブジェクトはまとめてグループ化されるので、一旦グループ解除をしてイラストごとに再グループ化しておくと扱いやすくなります。

鉛筆ツールで色を塗る

色を塗ると言っても大したことはしていませんが・・・

今回はラフな感じで色をつけたいなと思ったので、線画の下に色用のレイヤーを作成し、マウスを使って鉛筆ツールで描きました。

最後に色を好きなものに変えて、線画と色のオブジェクトをグループ化して完成です!


以上になります。こういうことができるから、イラレで描くのは楽しいです^^

お読み頂きありがとうございます。

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