【イラレ】アクションの使い方

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こんにちは、毎日イラストを描いています。

今回は時短になるイラレのアクションの基本的な使い方を書いています。

使用ツールはMacとillustrator2024です。

アクションとは

アクションはイラレでの作業を記録・実行してくれる機能のことです。これだけ言ってもなんのことやら?って感じかもしれないので、私が登録しているアクションを例にして説明したいと思います。

今登録しているものはこんな感じです。

あまり複雑なイラストを描かないのでアクションもシンプルなものばかりです。ですが、何回も連続で行う手順ばかりなので、アクション機能のおかげで時短になっていると思います。

今回はここにある「同じ色(のオブジェクト)を選択消去」、パターンをオブジェクトに変える「分割合流パターン」を例にしています。(名前は私が付けたものです)

例①:同じ色を選択消去(選択共通)

同じ色の塗りが指定されたオブジェクト(円)を一気に消すアクションを登録します。

例として下の緑色の円を全て消したいと思います

アクションパネルの右下の十字が入っている四角から新規アクションの記録を始めます。アクションの名前は適当につけておきます。

一括で消したい緑のオブジェクトの一つを選択し、メニューの選択ー共通からカラー(塗り)を選ぶと、同じ色の塗りが適用されている全てのオブジェクトが選択されるのでそのまま削除します。

消し終わった後は、左下の四角を押してアクションの記録を終了します。

アクションを使う時は、適用させたいオブジェクトを選択してから(この場合は一括で消したい色のオブジェクト1つ)使いたいアクションを選んで下にある三角の実行ボタンを押します。

アクションの編集・追加

もしアクションを記録している時に間違えたり記録が終わってから変更したい時があっても、後からアクションパネルの記録を編集することができます。

例として、先ほどは選択したオブジェクトと同じ色のものを消去しましたが、消去する代わりにオブジェクトの色をスウォッチにある赤色に変えるアクションに変更したいと思います。

アクションパネルの「同じ色の塗りを消す」の「消去」の部分を変更したいので、そこを一度クリックして選択された状態にしてから下にある丸い記録開始のボタンを押します。

記録が始まったら、オブジェクトを一つ選択してスウォッチにある赤色を適用させます。

アクションパネルにスウォッチの情報が追加されたら記録を終了します。

最後にパネルにある「消去」を削除してアクションの編集は終わりです。

アクションの内容は追加したり削除するだけではなく、リストをドラッグすることで順番を変えることもできます。

例②:分割合流パターン(パターンをオブジェクトに変える)

私は普段はストックイラストを作っていて、パターンが適用されたオブジェクトが含まれていると素材として販売できないことがあるので、パターンは分割して左のようなオブジェクトの状態にしてしまいます。

またパターンを使ったオブジェクトを書き出した時にたまに白い線が出ることがあるのですが、分割までしてしまうと白い線は消えてくれます。

パターンが適用されたオブジェクトを選択してから、アクションパネルの下にある記録開始。

メニューのオブジェクトから分割・拡張を選択します。

もう一度分割・拡張をします。2回分割・拡張したのは、1回目の分割・拡張だとオブジェクトの線が塗りにならないため、この後で行う合流がうまくできなくなるからです。2回目で線が塗りになります。

このように全て塗りのみで構成されているパターンなら分割・合流は1回で済みますが、2回しても結果は変わらないのでアクションには2回で登録しています。

分割・拡張をしたら最後にパスファインダーの合流をして、下の四角からアクションの記録を終了します。

〈*注意*〉クリッピングマスクを使ったオブジェクトをパターンにしていた場合は分割・拡張が上手くいきません。パターン登録の前に合流をかける等してクリッピングマスクじゃない状態にしてください。

アクション実行時に出てくるウインドウ

分割・拡張のように詳細を指定するウインドウが出てくる手順の場合、アクションを実行時にそのウインドウを出現させるかどうかを設定することができます。

手順リストの左にある四角がある場合は、毎回ウインドウが出てきて詳細を指定、OKボタンを押す必要があります。この四角をクリックして消すと、初めに指定した詳細(アクションパネルに表示されている内容)が自動的に設定されて先に進みます。

今回の分割・拡張の例のように必ず毎回同じ内容を指定するのであれば、この四角は外しておいた方がスムーズに進めます。

アクションを更に早く実行する方法(ボタンモードとファンクションキー)

ボタンモード

すでにかなり便利なアクションツールですが、ボタンモードを使うと、更にワンクリック分だけ手間が省けます。

アクションパネルの右上にある3本線のメニューにボタンモードにすると、使いたいアクション名をクリックするだけで実行してくれます。通常モードだとアクションを選択してから実行ボタンを押さないといけないのが一度で済みます。

このボタンモードの存在に気づいた時は便利すぎて感動しました。

ファンクションキーの割り当て

本当によく使うアクションにはファンクションキー(ショートカットキー)を割り当てることができます。設定するにはアクションの名前をダブルクリックするか、右上の3本線からアクションオプションを開きます。

イラレのショートカットとは別のもので、割り当てできるキーはF1〜F12のみでShiftとCommandの有無も設定することができます。

Macを使っている場合はFキーを押すと、Mac自体の画面の明るさや音量の設定が有効になってしまうことがあるので、fnキーを押しながらFキーを押すとアクションが動きます。(Windowsは分かりません・・・)


以上になります。お読みいただきありがとうございました。