イラレでトラを描く(ブラシ・クリッピングマスク)

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こんにちは、毎日ストックイラストを書いています。

今回は来年(2022年)の干支、トラの模様をイラレで描く手順を紹介します。トラ自体の描き方ではなく、イラレのブラシとクリッピングマスクの話がメインです。

作業環境はMacとillustratorCCで初心者の方向けの内容です。

トラのシルエットを描く

画力があんまりなのですが・・・この下絵を元にイラレでトラを描きます。

スキャンした紙や他ソフトで描いた下絵(形式はjpgなど)をメニューのファイルー配置でイラレに持ってきます。

下絵レイヤーの不透明度を下げて(レイヤーをダブルクリック)ロックをかけます。その上に新規レイヤーを作成して、ペンツールで胴体や足などのパーツを描きました。

尻尾は、線端を丸くした太めの線でパスを引き、パスのアウトラインをしています(オブジェクトーパス)

耳と口は線のプロファイルで線幅を変えたものを適用させています。

アートブラシでトラの模様を作る

ブラシに登録する模様を何種類か描きます。

マウスと鉛筆ツールを使って、塗りでデコボコした感じの模様を描きました。ブラシに登録するので、画像のように黒色で垂直にしておきます

模様が描けたら、そのオブジェクトをブラシパネルにドラッグ&ドロップしてアートブラシを作成します。

このように登録しました。模様は黒以外の色でも使うかもしれないので、着色の方式は彩色にしておきます。(彩色はブラシに線の色が反映される)

アートブラシの適用

トラの胴体と左側の足のパーツに模様を入れていきます。

模様が入る位置に塗り無しのパスを引きます。後から調整できるので大体で大丈夫です。

パスを選択して先ほど作ったブラシをランダムに適用して、パスの形や線の太さを調整します。私は3種類のブラシしか作りませんでしたが、パスの形が変わると少し違った雰囲気に見えると思います。

模様の数が多いので、模様のブラシを適用したパスをグループ化しておくと、後の作業がやりやすくなります。

パスの方向転換

パスの形だけでなく、パスの向きを変えるだけでも違う感じになります。

パスの方向転換(オブジェクトーパス)でパスの始点と終点を反対にすることができるので、同じ模様が続くなと思ったら試してみても良いかもしれません。

模様をクリッピングマスクする

(画像は黄色と模様のオブジェクトをグループ化しています)

レイヤーパネルで、黄色いトラ胴体のレイヤーを模様のレイヤーの上に移動させ、模様を胴体のオブジェクトでクリッピングマスク(Command +7かオブジェクトメニューから)して、模様をトラ胴体の形に型抜きします。

クリッピングマスクをかけると、上にあったオブジェクトの線と塗りは消えてしまうので、下地になるオブジェクトを入れます。

クリッピングマスクをかけたオブジェクトをダブルクリックして、編集画面に入ります。

どんな形でもいいのですが、クリッピングマスクをしたオブジェクトより大きめのオブジェクトを編集画面内で作ります。今回は長方形のオブジェクトにしました。

作成した大きめのオブジェクトのレイヤーを一番下に持ってくると、そのオブジェクトが下地になります。

下地をこのようにいれると、後からトラのシルエットを変えたくなったときに修正がしやすいです。クリッピングマスクの下地を入れる方法は他にもあるので、やりやすいもので良いと思います。以下に2つの方法を書いておきます。

クリッピングマスク・他の方法①

私は普段この方法で作ることが多いです。

型抜きしたオブジェクト(トラ胴体)のレイヤーをレイヤーパネルでコピー(レイヤーをドラッグ+Alt)します。コピーしたレイヤーは模様の下に配置し、塗りに下地となる色を適用します。余分なオブジェクトが少なくてすっきりしています。

ただ、本体の形を変えたいときに、クリッピングマスクに使ったものと、下地のオブジェクト両方を同じ形に調整しないといけないので、修正するときは少し手間かなと思います。

あんまり自信がなくて後から修正しそうなものは、初めの方法でやります^^;

クリッピングマスク・他の方法②

クリッピングマスクをかけたとき、型抜きのオブジェクトの線と塗りは消えてしまいますが、後から選択して色を適用させることができます。

このとき塗りに色をつけると、模様が消えることなく適用した色が下地になります。

この方法が一番楽なのですが、これにパスファインダーの合流をかけると下地が消えてしまうので、私はあまりやりません。

余談ですが、ストックイラスト用のパターンを作る時はイラレのバージョンを落とす必要があります。クリッピングマスクがかかっているイラストでパターンを作って、その後バージョンを落とすと、そのスウォッチのパターンデータが消えてしまうので、パターンを作成する前に合流をかけています。いつもパターンに流用するのを想定して描くので、上2つの方法で作ることが多いです(これは私のイラレだけなんでしょうか・・・誰か教えて・・・)

完成

クリッピングマスクができたら、他のパーツも同じ要領で模様を描いて完成です。トラは模様の量が多いし、体の構造もうまく描くのが難しいですね^^;


以上になります。他にも良い方法があれば教えて頂きたいです。

お読み頂きありがとうございました。