【イラレ】線幅ツールとラフで手書き風のイラスト

手書き・水彩風イラストメイキング
スポンサーリンク

こんにちは、毎日ストックフォト用のイラストを描いています。

今回は、イラレの線幅とラフツール、アナログ風のテクスチャを使って、手書きっぽいイラストを描く方法を紹介します。

イラレ 線幅・ラフツール アナログテクスチャ

あくまで私自身が行っている方法です。もっと良い方法があるかもしれませんので、参考程度にお読みいただけたらと思います。他に効率良い方法があればこっそり教えて欲しいです^^;

使用しているのはMacとillustratorCCです。

イラレの線幅ツール

まず、線ありのイラストを描きます。(線パネルで線端と角の形状は丸くしています)

ツールバーから、もしくはShift+Wで線幅ツールにします。線を細くしたい部分をダブルクリックするとウインドウが出てくるので、好きな幅に設定します。

ウインドウを出さなくても、ドラッグして線幅を変えることができます。私は手が滑ってうまく変えられないので、毎回ウインドウを出しています^^;

線幅を変えると、線パネルのプロファイルが変わります。

赤丸のアイコンで、線のプロファイルは保存することができるので、いくつか登録しておくと毎回調整する手間が省けます。

線幅を一から変えるのは大変なので、ひとまずプロファイルをどれか選択しておいて、細くしたい、太くしたい部分だけを変える方法だとすごく楽です。

ラフツールで境界線をギザギザにする

ここから、ストックイラスト用に描いたこのコスメイラストを例にします。

ラフで境界線をギザギザにする前に、線を塗りにしておく必要があるので、アピアランスの分割と分割・拡張をしておきます。

全て選択したら、効果ーパスの変形からラフのウインドウを出します。

設定はどんなサイズでイラストを作成しているか、好みによって変わります。私の作成するサイズだとラフのサイズを入力値0.5〜1pxにして、詳細は50〜70くらいにすることが多いです。(線幅が3ptになるように描いています)

一度OKを押してしまっても、アピアランスパネルから再度編集することができます。今回のようなイラストの場合は、サイズを小さめ、詳細を大きめにすると上手くいくかと思います。

いい感じにラフをかけられたら、アピアランスの分割をしておきます。

ラフをかけたときにできた穴について

今回は線幅を調整したせいなのか、このような穴がたくさん開いてしまいました・・・

原因は黒の線画部分が複数のオブジェクトで構成されていたからでした。訂正したい部分をダブルクリックしてグループ編集モードに行くと、ラフの効果がない状態で編集することができるので、ここでパスファインダの合体などを使って一つのオブジェクトにしておきます。

グループ編集モードを解除(ショートカットesc)すると穴がなくなっているのがわかります。

この次の手順で、イラスト全体に合流をかける予定なので、もし穴が一箇所だけでグループ編集モードに入るのが手間だったら、同じ色のオブジェクト(画像の丸いもの)を穴の上に置いても穴を埋めることができます。(合流をかける時に忘れないで一緒に選択します)

私はまだイラレの勉強中なので、一先ずこのような方法を取りましたが、他に穴が開かない良い方法があれば教えて頂きたいです・・・

水彩風テクスチャを貼る

パスファインダの合流

このような感じでテクスチャを貼ります。線画にはテクスチャを貼らずに、色の部分にだけ貼ります。

イラスト全部を選択して、合流をかけます。合流をかけたオブジェクトはグループ化されるので、解除しておきます。

合流をかけると背面にあったオブジェクトは消えて、隣接している同じ色は一つになり、見た目通りの形をしたオブジェクトになります。ここから形を変えるのは難しくなるので、不安なときは分割や合流前にコピーをとったほうが良いかもしれません。私はいつも一番始めのアピアランスの分割、分割・拡張前の、線が残っているイラストを別ファイルに保存しています。

また、中に穴が開いているイラストの場合、合流をかけると線も塗りもないオブジェクトができることがあります。見た目は変わりませんが、次の作業で邪魔になるので、線・塗りのない状態で選択ー共通ー塗りと線で一気に選択して消してしまいます。

線と色の部分を別レイヤーに分ける

先ほどの何も塗りがないオブジェクトを消した時と同様に、線画部分をクリックしてカラーを線画の色設定にした後、共通ーカラー(塗り)を使って線画だけ選択します。

線画を選択したら、最前面(Shift+Command+])に持ってきて、さらに上に作った新規レイヤーに移動させ、線画と色の部分を別レイヤーに分けます。線画のオブジェクトが多い場合は、選択した時に一時的にグループ化しておくと別レイヤーに移動させやすいです。(レイヤーを分けたら解除しておきます。)

テクスチャを貼る

色のレイヤーを同じ位置の上のレイヤーにコピペ(レイヤーパネルでドラッグ+Alt)して、複合パス(Command+8)にしておきます。(画像で赤くなっているオブジェクトは複合パス)そして、テクスチャをその下のレイヤーに配置します。

テクスチャはフォトショなどのソフトを使って、黒のブラシで塗ったもので、イラレのライブトレースでベクター化しています。

レイヤーは上から線画、テクスチャをくり抜く色のコピー(複合パス)、テクスチャ、色、の順番になります。線画と色のレイヤーはロックしておくと安心です。

今回のテクスチャは、アピアランスパネルのモードをオーバーレイの100%にしましたが、テクスチャに合わせてモードと不透明度を変えています。

複合パスにしたオブジェクトでテクスチャをクリッピングマスク(Command+7)して、それをパスファインダの合流で余分なオブジェクトを削除した後、イラスト毎にテクスチャをグループ化して、合流によって初期化されたモードを、先ほど設定したものに再度変更します。

テクスチャの貼り方は以前の記事にありますので、今回は簡単に書いています。わかりにくかったらすみません・・・詳しい説明はこちら↓

完全デジタル!イラレで水彩風テクスチャを貼る方法(ベクター)
ベクターデータでアナログ感を出す方法を紹介しています。

最後にそれぞれのレイヤーに入ってる線、テクスチャ、色をグループ化してまとめて終了です。

完成形はこんな感じです。(PIXTAにてダウンロードできます)

以上になります。お読み頂きありがとうございました^^

【イラレ】隙間の開いた線画と影の作り方
illustratorで隙間の開いた線画と影を作る方法を書いています。
【イラレ】ブレンドツールでランタンを描く
ランタンを例に、ブレンドツールの基本・変形効果・アンカーポイントの整列について説明しています。
アナログテクスチャの貼り付け方(Photoshop・illustrator)
絵の具で作成したテクスチャをイラストに貼り、ベクターデータにするまでの過程を紹介しています。