こんにちは、毎日ストックイラストを描いています。
今回はデジタルで手書きっぽさを出すブラシの作り方を紹介したいです。
完成イメージ↓

使用環境はMacとillustratorCCで、初心者の方向けの内容です。
筆で線を引く

まずソフトは何でもよいので、筆やインクなどのブラシで線を引きます。私はiPadのProcreateを使いました。もちろん、実際に筆と墨やインクで書いた物をスキャンして取り込むのが一番なのですが、道具を持ってないのでデジタルで線を引きました。
後でイラレのブラシに登録するので、横に真っ直ぐ引きます。
線ができたら、イラレで開くことができる形式で保存しておきます。
イラレでトレースする

イラレでファイルを開いたら画像トレースのウインドウを出し、筆の画像を選択してトレースします。
画像トレースのプリセットにある白黒でトレースを行います。パスやコーナーの値を変えるとトレースの仕上がりも変わりますが、値をいじるとすぐトレースが開始されてうっとうしいので、調整するときはプレビューのチェックを外しておくと良いかもしれません。
お好みの仕上がりになったら拡張を押してパスにします。
拡張後は全てのパスがグループ化されるので、一旦解除してブラシごとにグループ化しておきます。
ベクター化したパスの調整

今回私が作りたかったブラシは3パターンで、和柄に使えるような筆ブラシ(左)、イラストの縁をギザギザにするブラシ(右上の星)、強弱のあるブラシ(右下の花)でした。

左の筆風ブラシは円に適用する前提、右の二つはイラストに適用するのを前提に作っているので、使いやすいように傾きをなくして始点と終点を同じ高さにしておきます。(赤い線はガイド用に引いた線です。)特に星のような使い方をするとき、変な場所に隙間ができるのを防ぐことができます。
もちろん色んなブラシの使い方があるので、必ず揃える必要はないのですが、今回のような使い方の場合は高さを合わせた方がいいかなと思いました。


またアンバランスな画像になっちゃった・・・すみません^^;
高さを揃えたら筆状のオブジェクトをブラシウインドウにドラッグ&ドロップします。ブラシの種類はアートブラシです。

ブラシ設定はこのような感じです。方式を彩色にしておくと、線の色がブラシにも反映されます。
これでほぼ終わりなのですが、上の星や花のように、実際に自分がよく使うサイズのイラストに適用して使いやすいかどうかをみておくと、ストレスなく使えるかと思います。
私の場合はですが、線が大体1〜2ptの太さになる大きさで作ることが多いので、テスト用に星と花をその大きさで描いてからブラシを適用してみて、気に入らないところは微調整をして再登録しました。

適用した時に太すぎたら↑ブラシ状のオブジェクトを縮小して再登録したり、筆風ブラシ(上の円のような)もボリュームが足りなかったので、オブジェクトを2つ重ねてパスファインダの合体で1つにしてから登録したり、いらない部分を消しゴムツールで削ったり、気に入る仕上がりになるまで調整を繰り返しました。

今回作成したブラシはこんな感じで適用させました。元のイラスト(お皿以外)は手書き感を出したかったので、鉛筆ツールを使ってマウスやAstropad(Mac画面をiPadに映すアプリ)で描いています。
イラストの縁は星に適用したようなブラシでギザギザにして(線と塗り有り)、ハイライトや黒い影は花のような強弱のあるブラシを使っています。(線のみ)
*水彩っぽいのはブラシではなく、テクスチャを上から貼っています。

ブラシの作り方はここで終了です^^
ブラシのダウンロード購入
今回私がブラシを作ろうと思い立ったのは、ヨーグルさん(@rie_lalala)のブラシを購入して、自分でも作ってみたいなと思ったからです。
私のブラシはまだ改善の余地あり(笑)なので販売はできませんが、ヨーグルさんの素敵なブラシがたくさん入ったセットがありますので、ブラシを作るのが難しい!と感じたらこちらからどうぞ↓

以上になります。お読み頂きありがとうございました。
ブラシの作り方は、あくまで私が行った方法を紹介しただけなので、他にも良い方法があればこっそり教えていただきたいです。
このブラシを使用した素材はPIXTAでダウンロードできます。(有料です)

