マレーシアで妊娠・出産した話

手書き ドット
スポンサーリンク

こんにちは^^

現在マレーシア、クアラルンプールで子育てをしています。

マレーシアで妊娠し、こちらの病院で出産しましたので、クアラルンプールでの妊娠生活、出産について書いていきたいと思います。

はじめに

妊娠した時の状況

マレーシアに引っ越してきて1ヶ月が過ぎた頃妊娠が発覚しました。

なんかだるいなと思ってたんですよね。

引っ越しの片付けが終わって、やっと一息つけると思っていたところだったので、当然親も友達も知り合いすらいない状況。

頼りになるのはネットとこの本だけ・・・

マレーシア タウンページ

左の本はどこで手に入れたか忘れましたが(旦那がもらってきた?)右は引っ越しの時に日通さんにもらいました。

マレーシアガイドは、日本食レストランとか、日本人が集まりやすいところによく置かれていて、生活するのに必要な情報が一通り載っている無料の小冊子です。

クアラルンプールで出産する病院探し

日本人の奥様がよく出産で利用する病院は

  • Gleneagles Kuala Lumpur
  • Pantai hospital
  • KPJ Damansara Specialist Hospital

クアラルンプールで出産された方と話していると、この3つの名前をよく聞きます。

全て私立の病院なので、公立より値段は高いですが、通訳がいるので安心できます。

ただ、どれも家から微妙に遠かった・・・!

 

この時点では妊娠検査薬で陽性が出ただけなので、とりあえず近くにあるGlobal Specialist Hospitalへ。(どの辺に住んでるかバレバレですね^^;)

この病院に行こうと思ったのは、ネットで日本語通訳がいると誰かが書いてるのを見たからだったのですが、その方はすでに辞められてて、この時点(2017年6月)では、日本語通訳はいませんでした・・・

担当はインド人の女性の先生で、感じも良かったのですが、Global Specialist Hospitalは婦人科だけで産科がないため、出産自体は別の病院に行かないといけないそうです。

先生から言われるまで、それを知らずに何回か通ってて、もうここで出産しようかなって考えてた私はバカですね・・・

出産する病院の決定

Global Specialist Hospitalで、拙い英語を話すのがストレスになり始めてたので、出産する病院は通訳のいる上記の3択にしました。

そして、Google先生が家から一番近いと教えてくれた、KPJ Damansara Specialist Hospitalに決定します。

 

担当はまたインド人の男性の先生でした。

ジェントルマンな感じのとても良い先生だったので、2人目も同じ先生のところで産みたいくらいです^^

日本人通訳さんを通すと、この先生かもう一人のオススメの先生を紹介してくれるようです。

マレーシアの総合病院は、医者が病院内にそれぞれの診察室を持っていて、○○病院に行くというより、○○病院にいる○○先生に見てもらう、という感じです。

出産準備

クアラルンプールはイオンが入ってるモールがたくさんあるので、特別なこだわりがない限り、ベビー用品に困ることはありません。

Mid Valley Megamallでも、定期的にベビーフェアが開催されるので、そこで抱っこ紐やベビーカー、チャイルドシートを購入しました。

ベビーカーはCombiです^^

セールでやっと日本で買うのと同じくらいの値段でしたが、軽くて快適に押すことができるので、買えてよかったです。

 

あまりこだわりのない性格なので、無くてこまったというものはほとんどありませんでした。

一つだけあげるとすると、キューブタイプやスティック状のミルク(1回分毎にパックされてるもの)はこちらでは見つからなかったので、親に頼んで持って来てもらいました。

ミルク育児なので、外出のとき重宝しています。

母子手帳はどこで手に入れるか

私はKLCCの紀伊国屋で母子手帳を購入しました。(47リンギ・写真左)

写真右は(たぶん)大使館かどこかで貰ったのですが、すでに購入したのを使っていたので、そのまま置いています。

日本のものを持っていないので比べられませんが、中身は一緒だと思います。

 

紀伊国屋で購入した方は、日本語に英語も併記されているので、日本人じゃない先生でも記入できますが、こちらの病院で母子手帳を記入するのは、必須ではないため、渡さないと書いてもらえないです。

たまに渡し忘れて、自分で書き写してました^^;

 

母子手帳がすぐに準備できなくても、Global Specialist HospitalとKPJは病院の小冊子が配布されて、それに検診の詳細を書いてもらえます。

母子手帳には、子供が大きくなってからも、予防注射の記録をしていかないといけないので、今後日本に帰ることを考えると、初めから母子手帳に書いてもらう方が楽かなとは思います。

出産直前の問題

9ヶ月目まで、食あたりで2日間入院した以外は、順調に過ごしていました。

が、出産までもうすぐ1ヶ月ちょいというところで、先生から「胎児が少し小さい」と指摘を受けてしまいます。

お腹に栄養を送って胎児が成長できるように、できるだけ安静にしてしっかり食べていたにも関わらず、赤ちゃんは大きくならずに、私の脂肪だけが増えていきました・・・・悲しい・・・

脳や内臓などの器官に問題はなかったのですが、先生が言うには、なんらかの理由で成長が止まりそうだから、早めに出産したほうがいいとのことだったので、37週目に計画分娩することが決定しました。

出産当日・帝王切開の流れ

出産日は確定していたので、前日の夜に入院しました。

当日のスケジュールは

  • 朝6時、子宮口を広げる薬を入れる。
  • 8時、下剤を飲む。
  • 10時、先生の診察。子宮口の広がりをチェック。
  • 昼1時、帝王切開開始。
  • 2時位、手術終了後、病室に戻る。

という流れでした。

出産方法は、通常分娩を希望しましたが、子宮口が広がらなかったため、帝王切開になりました。

マレーシアの無痛分娩と帝王切開について

マレーシアは日本よりも無痛分娩と帝王切開に対する抵抗が少ない国です。

私は胎児に問題があったので帝王切開でしたが、もし下から産めたとしても、無痛にするつもりでした。

もちろん、普通に痛み止めなしで産む方もいるそうですが、無痛分娩が当たり前の環境、設備なので、無痛を選択する人が多いです。

 

あと、緊急帝王切開(出産中に通常分娩から帝王切開に切り替えること)が多いと思います。

日本だと何時間もかけて出産しますが、こちらはなかなか赤ちゃんが出てこないときの、帝王切開に切り替える判断が早いです。

日本のように、分娩が10時間を越えるなどは考えられないそうです・・・

ですので、私の周りでも、帝王切開で出産された方がたくさんいます。

母子ともに無事で産まれてくれるのなら、方法はなんでもいいと思いますけどね^^

帝王切開の様子

病室からベットで運ばれてからは、手術室の前でしばらく待った後、麻酔科医の先生が来て最終の問診をしてから、書類にサインをします。

手術室に入ってからは、硬膜外麻酔(下半身麻酔)を打ってもらった後、手術が始まります。

 

手術中は私の胸あたりに大きな布がかけられていたので、様子はみえませんでしたが、手術の時間はだいたい30分くらいじゃないかと思います。

下半身は麻酔で、腕は固定されてたので、全く動けませんでした。

手術室では、旦那だけ立会いができたので、普通にしゃべったりしてすごしました。

息子が産まれた後は、カンガルーケアがあったのですが、私の顔の真ん前に置かれたので、少しびっくりしました・・・肩らへんに置かれるだけだと思ってたので^^;

産まれる前から、体が小さいと言われてましたが、本当に小さかったです・・・2300グラム台でした。

なぜ小さかったかというと、へその緒に結び目が2つできていて、栄養が上手く流れなかったからだそうです。

これはお腹を開いて初めてわかったことだったので、早めに出産して、息子も無事だったので、本当に良かったです。

出産後の入院生活と訪問ケア

低体重だったのと黄疸も出たため、息子はNICUに入り、始めの2日間ほどは別々の部屋で過ごしていました。

ご飯の時間だけ病室に連れて来てもらって、看護師さんがミルクとオムツ替えをしてくれます。

私は、自分で不安になるくらい何もしませんでした・・・

入院中にお世話に慣れておかないと、退院してから大変だと思って、でも何かしようにもどうしていいかわからず、結局看護師さんのお世話を観察するだけに終わりました・・・

 

ちなみに入院期間は手術から3泊4日です。(通常分娩は2泊3日)

息子は、低体重と黄疸が心配だったのですが、私の体の回復は順調で、2日目からは起き上がって、ゆっくり歩くことができていました。

先生には3日目の夕方に、退院してもいいよと言われましたが、さすがに色々不安だったので断りました^^;

(入院期間は、お金を払えば延長できるらしいです)

授乳講習とミルクのあげ方

入院中、一回だけ授乳講習がありました。

助産師さんが病室に訪れ、母乳のあげ方やマッサージの仕方をレクチャーしてくれます。

その時初めて母乳をあげたのですが、思うように出ず・・・・

結局搾乳して、ミルクと一緒にあげていましたが、赤ちゃんが吸ってるわけじゃないので、なかなか出ないんですよね。

息子はNICUに入っていたから、自分のタイミングであげられなかったし、かといって、助産師さんがミルクをあげてる時に、出るかわからないのに授乳させてください!っていう勇気もなかったし^^;

余談ですが、助産師さんのミルクをあげる方法に少しびっくりしました。

助産師さんはミルクを小さいコップであげていたのですが、息子はまだ飲むのが下手で、口からミルクがたくさんこぼれてしまいます。

それを助産師さんはコップで受け止めて、また息子の口に入れるという、3歩進んで2歩下がるみたいなミルクのあげ方(笑)

ミルクをあげるのって哺乳瓶だと思ってたのですが・・・・

フード(ミルク?)ファイターのようでした^^;

退院後の助産師訪問と再入院

退院する時、助産師訪問ケアがあることを知り、退院してから一週間後に来てもらいました。

KPJ病院で出産すると、一回無料で家に来てもらえるそうです。

そこでは、赤ちゃんとお母さんの健康状態、お世話のコツなどを教えてもらえます。

また、15リンギくらいの追加料金で、黄疸をみる血液検査をしてもらえるのでお願いしたら、結果は再入院の数値でした・・・

退院してからの息子の様子は、ずっと寝てて、あまり起きませんでした。

母乳が出るようになったので、母乳だけでミルクはあげなかったのですが、飲むのがまだ下手でよく首の周りがびしょ濡れになってました。

おしっこもあまり出ていなかったです。

後になって思ったのは、母乳を飲む量が少なかった→黄疸が体に残る→辛い→飲む体力がなく寝る、こんな負のスパイラルに陥ってたのかもしれないことです。

 

マレーシアは入院期間は短く、通常分娩で2泊3日です。

でも、その代わり産褥アマさんという、赤ちゃんのお世話を含めたお手伝いさんを、産後雇う人が多いそうです。

私の場合、実母に手伝いに来てもらうつもりだったので、アマさんは雇いませんでした。

日本だと病院で入院しているはずの期間を、専門的な人がいない状況で赤ちゃんのお世話をしていたので、訪問ケアに来てもらえて、本当に良かったです。

と同時に、もっと息子の様子に気をつけておくべきだったと、反省しました。

その時は、新生児は良く寝るものなのかな、とのんびりしてましたか、今になって、ただ泣いたり飲んだりする体力がなかっただけだったのかなと思います。

息子は訪問ケアの後すぐに2日間再入院して、黄疸の数値を下げて家に戻ってきました。

それからは、母乳でもミルクでもたくさん飲ませるように心がけました。

おっぱいから飲ませると、量がわからないし、飲むのに疲れて寝てしまうことが多かったので、一時期搾乳して哺乳瓶で飲ませていました。

でも、毎回搾乳も大変だったので、最終的におっぱいをあげてから、ミルクをあげる混合に落ち着きました。

今は赤ちゃんらしく、ぷくぷく元気に育っているので、本当に良かったです。

出産時にかかったお金のこと

領収書はすべて旦那の会社に提出してしまったので、ざっくりした金額を書いています。

病院と先生によっても変わるので、下記は参考程度に、正確な金額はご自身でご確認ください。

検診代

検診を受けたGlobal specialistもKPJも私立なので、検診代は安くはありません。

どちらも450リンギ(12000円位)位で、検査によっては増えたりしました。

当然、検診の回数券もないので、一旦自己負担で支払って、後から旦那の会社から出る一時金でプラマイゼロ・・・?という感じでした。

公立だともっと安いそうですが、英語と、もしかしたらマレー語も?が不安なのと、待ち時間が長いという話を少し聞いたので、通訳のいる私立の病院を選びました。

KPJでは通訳の追加料金がなかったので、有難かったです。

入院費用

KPJは部屋が3種類ありました。

4人部屋、個人部屋、個人部屋スイートです。

私の母と一緒に泊まる予定だったので、個人部屋を希望したのですが、普通の個人部屋とスイートの値段があんまり変わらなかったので、スイートを選びました。

確か一泊30リンギ(約800円)位の差です。

領収書を旦那の会社に渡してしまったのでうろ覚えですが、スイート一泊の値段は、日本円で1万円くらいだったと思います。

入院出産費用は、初めは2、30万くらいかなーって考えていたのですが、帝王切開だったのもあって、その倍以上でした・・・

旦那の会社から補助が出たため、そこまでの負担にはなりませんでしたが、出産ってお金がかかるものなんだなーと思いました。

もちろん公立だともっと安いはずです。

日本で出産したことがないので、あまりわからないのですが、日本でもこれくらいかかるのでしょうか・・・?

おまけ:妊娠・出産時によく使った英単語

マレーシアで妊娠、出産したときに、よく使ったという英単語を書き留めておきます。

英会話があまり得意ではないので、検診は基本的に通訳さんにお願いしていたのですが、通訳さんがいないときや、体調崩して急に病院に行った時などは、自分でなんとかしなければいけませんでした。

単語を知っているだけで、なんとなく意思疎通ができたかなあと思います。

(注)あくまで私がよく聞いた、使った単語です。

妊娠中に使った単語

生理 period

お腹が痛い(生理痛のような痛み)cramp

つわり morning sickness

気分が悪い nauseous

吐く vomit

葉酸 folic acid

鉄分 iron

健診 checkup

陣痛 labor/contraction

出血 bleeding

破水 water breaking

出産する deliver

入院・出産時に使った単語

尿を出す pass urine

便を出す pass motion

硬膜外麻酔(無痛分娩)epidural

手術 operation

母乳 breast milk

粉ミルク formula

赤ちゃんにミルクをあげる feed

オムツ diaper

入院 admission

退院 discharge

黄疸 jaundice

胎盤 placenta

マレーシアでは出産後、出てきた胎盤を家に持って帰る習慣があるようです。

食べるんだか、庭に埋めるんだか、(←聞いた話)知り合いにマレーシア人の方がいないので、持って帰ってどうするのか、私は知りません^^;

先生に持って帰るか聞かれたとき、へその緒のことかと思っていたら、通訳さんに胎盤と聞いてびっくりしました。

マレーシア(クアラルンプール)で出産を検討されてる方へ

異国の地で妊娠されて、嬉しい反面、不安に感じることもあると思います。

私もそうでした。

どの病院がいいのか、言葉は大丈夫なのか、日本に帰った方がいいのか、公的な手続きは・・・?と考えることはたくさんあります。

 

特に公的な手続きは、赤ちゃんの出生届を出したり、パスポートやビザをとったりと、用意する書類が多くて混乱しそうでした。

旦那が全ての手続きをしてくれたため、この記事には手続きのことを書けなかったのですが、日本人会の出産教室で公的な手続きについて教えていただけるので、不安であれば参加されたらいいと思います。(非会員でも参加できます。)

 

私の場合、親友達もいないし体はだるいはで、産前は鬱状態でしたが、病院の先生も通訳さんもいい方だったし、こちらで出産したのはいい経験だったと思います。

 

最後に、すごくどうでもいいことですが、息子の戸籍には出生地がクアラルンプール市と記載されているので、少しかっこよくて羨ましいです^^


以上になります。

お読みいただきありがとうございました^^

 

なお、この話は2017年度のことなので、最新の情報はご自身でご確認ください。

この記事は私が管理しているアメブロに一度投稿したものを、大幅に加筆・修正したものを載せています。(該当記事は削除しています。)

マレーシア生活と育児の四コマ漫画も描いています↓

定番のマレーシア土産・食べ物10選
マレーシアに1年半住んでみて、一時帰国の時や日常的によく買うお土産を紹介します。