リアルファブリックのデータ作成【イラレ】

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こんにちは、毎日イラストやパターンを描いています。

今回は生地販売のリアルファブリックさん用のデータをイラレで作る手順について書きたいと思います。

使用ソフトはillustratorCC、Macを使用しています。パターンデータの確認用にフォトショも少し使います。

なお下記の手順は、私が行っている方法というだけなので参考程度に、作り方の一つとして捉えて頂けたらと思います。イラレの細かい設定のことは詳しくありませんので、必ず上手くできる、審査に通るということは保証できかねます。まずは、公式のマニュアルや作成ガイド等をお読みください。

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アートボードとサイズ

アートボードを作るときの単位はmmの方が分かりやすいかなと思います。好きな大きさに設定できますが、今回は200mmの正方形にしておきます。

パターンの下地用に、辺の長さをアートボードの半分にした四角のオブジェクトを作り、パターンにしたいイラストをその中に入れます(この場合、アートボードの辺が200mmなので100mmの正方形です)

大きさや配置はパターン編集画面で変えられるので、イラストは四角の中に全て収めます。

パターン編集画面

下地のオブジェクトとイラストを選択し、オブジェクトメニューからパターン作成をします。今回の方法で作成できるタイルの種類は「グリッド」か「レンガ(縦/横):オフセット1/2)」だけになります。

先ほど一番下に置いた四角のオブジェクトのサイズがパターンのタイルサイズとなります。(画像の幅と高さの数値)もし四角いオブジェクトのサイズではなかった、もしくは作成しなかったとしても、ここで数値を設定することができます。この画面でプレビューを見ながらイラストの大きさや配置を調整します。

補足:ここでグリッドのパターンを作るのであれば、アードボードと下地の四角のオブジェクト(レンガサイズ)は同じ大きさでも大丈夫ですが、グリッドとレンガのどちらを選ぶか分からないことが多いので、前述した方法の長さで作成しています。

私は、下地のオブジェクトがイラストを動かす時に邪魔だな、と思うことが多いので、タイルとギリギリ被るように左上へどけています。(重なりが画像のようなとき)

できたら完了」をクリックするか「esc」で編集を終了します。できたパターンはスウォッチに登録され、そのサムネイルをダブルクリックすると再編集できます。

パターンの色を変えたいとき

カラーバリエーションは3色までOKなので、色を変えたいときはオブジェクトの再配色が便利です。パターンを適用させたオブジェクトを選択して再配色します。

JPGへ書き出し

パターンができたら、アートボードより大きいオブジェクトを置いてパターンを適用させます。このアートボードをならべたら連続した柄になるか、なんとなく見ておきます。(細かい確認はフォトショで行います。)

メニューのファイルー書き出しー書き出し形式でJPG、アートボードごとに書き出します。その後に出てくるオプションで解像度が設定できるので200ppiを入力します。

アンチエイリアスを「アートに最適」にすると、パターンのつなぎ目に白い線が出にくいです。

(このアートに最適を選ぶと白い線が出ないことを最近教えて頂いたので、ずっと別の方法で作成していました。最後にその方法を記載していますので、もし上記でも上手くいかなかったら試してみてください。)

フォトショでパターンデータの確認

出来上がったパターンのタイルが本当に連続するのかは、フォトショで確認することができます。

作成したJPGをフォトショで開き、その画像で「パターンを定義」します。

新規ファイルを開き、塗り潰しのパターンを選ぶと、先ほど定義した画像がパターンとして出てきます。アートボードをクリックしてそのパターンで塗り潰してみて、ずれている部分などがないか確認します。

別のパターンですが、このように白い線が出ることがあるので、繋ぎ目の部分は気をつけてチェックします。

フォトショでパターンを適用させて問題がなければ完成です!^^

以下はどうしても白い線が出て上手くいかないときに試してみては?というものです。私はこちらの方法で作成しています。

上手くいかないときは(移動コピーで作成する)

パターンを作るまでは同じなのですが、そこからアートボードに大きめのオブジェクトを置いてパターンを適用する代わりに、イラストを移動コピーしてアートボードに敷き詰めます。

まずパターン編集画面から、全てのイラストと下地のオブジェクトをコピぺしてきます。イラストの配置は変えないで、下地はアートボードより大きく広げます。

またパターンのイラスト変わってましたね^^;

全てのイラストを選択したら変形(効果ーパスの変形ー変形)で移動コピーします。上の画像はパターンをレンガ1/2にしたときのもので、イラストを右に3回、右下に1回、真下に1回コピペしています。

これらの変形はアピアランスパネルにデータがあるので、これをグラフィックスタイルで登録しておくと、次からワンクリックでコピペできます。


以上になります。

パターンを作るのは奥が深くて楽しいですね^^どなたかの参考になれば嬉しいです。私もまだイラレなどの勉強中ですので、もしおかしい部分やもっと良い方法がありましたら、教えて頂けたらと思います。

お読み頂きありがとうございました。

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